HITS通信Vol.22-今年も始動!ひたち立志塾開塾式-

日立市やひたちなか市などに立地する中小企業の若手経営者や後継者が1年間の活動を通して気づきを得るひたち立志塾。
今年も新たに7名の塾生を迎え入れることができ、6月7日に開塾式を開催しました。その模様をレポートします。

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ひたち立志塾開塾式が行われました

令和7年6月7日、ホテル天地閣にて「令和7年度ひたち立志塾 開塾式」を開催いたしました。

第17期となる本年度は、新たに7名の塾生を迎え、総勢72名での活動がスタートしました。
17期生は、来年3月に予定されている成果発表会に向けて、自社および自身の課題を起点に、地域中小企業に共通する課題を抽出し、塾生自らがカリキュラムや日程を組み立てながら活動を進めていきます。
また、塾活動を通じて、塾生同士のみならず、一橋大学名誉教授の関満博塾頭の教え「関イズム」を共有する全国の熱意ある仲間たちと切磋琢磨しながら、信頼できる人間関係を築き、自らの「志」を高めていきます。

詳細はこちら→ひたち立志塾とは

第17期は新規塾生が7名!意気込みを語りました


開塾式には、ご来賓、塾生、関係者など48名が参加。
新規塾生挨拶では、第17期生の7名が、それぞれの入塾の目的や意気込みを発表しました。

【XR大忠システム 土井さん】
私がひたち立志塾に希望することは、どの分野にターゲットを絞ってこれから事業をやっていくかを見極めることです。今は観光、設計、製造など、いろいろな業種の方とやり取りをしていますが、あまりにも幅が広すぎる。ターゲットを絞らないと、これからやっていけないと考えています。
色々勉強させていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

【合同会社エマジネーション 大川さん】
基本的にあまり時間がない中で集中して、楽しみつつ、たくさんの方のお力を借りながら、事業を成長させていきたいと思っています。
現在、東京と茨城の二拠点で生活と仕事をしておりますが、実は日立市など茨城県内のクライアント企業はまだ少なく、地元にこそ貢献したいと考えています。人材育成やコーチング、ハラスメントやアンコンシャスバイアスといった課題に取り組み、同じ目線でものを言える会社の風土を作っていけば、もっと働きやすい環境が作れるのではないかと思っているので、皆様のお力を借りつつ学ばせていただければと思います。

【丸心産業株式会社 小口さん】
弊社は茨城県ひたちなか市に所在し、ゴムやスポンジ、シートゴムの二次加工を主な業務としております。
私はこの4月に代表取締役に就任しました。やはり「親離れ」をしなければいけないなという思いがあり、諸先輩方を含め、この塾の皆様と共にたくましく学んでいければと思っております。

【株式会社茨城テック 篠原さん】
1月から新規事業を立ち上げるという社長の指示を受け、一人で「障害者雇用」という分野に取り組んでいます。企業様は障害者雇用を促進しなくてはなりませんが、なかなか進んでいないのが現状です。全国の企業のうち、法定雇用率を達成できているのは約26%で、まだまだ障害を持たれている方が社会に参加できていないという課題があります。我々がそこを支援できればと思っております。

【株式会社イーピーテック 若槻さん】 
私自身、今皆さんが肩書きをお持ちの中で、今回塾生の中で唯一、肩書きがありません。
ただ、そうは言っても、何かきっかけがないと常にデビュー戦はいつでもやってきます。これはいい機会なのかなと思い、今回応募させていただきました。
この塾を機に、私自身が経営の方に参加できたら、あるいは今の社長のマインドを引き継いで、もっと楽しい会社にしていきたいと考えています。

【高陽精行株式会社 根本さん 】
このような機会をいただけたので、先輩方から「みんなに助けてもらう経営」とはどういうものか、学ばせていただければと思っております。また、3年前に新規事業としてBtoC事業を立ち上げました。そちらの方も、他業種の方々の意見を聞きながら、広い視野で進めていければと思っております。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

【株式会社コウケン 割ヶ谷さん】 ※残念ながら都合により欠席のため動画でのご挨拶
私は24歳のときに空調設備業にて職人として独立し、建築設備全般を取り扱える体制を整え、現在に至っております。皆様の中には、私よりも長く業界経験を積まれている方もいらっしゃると伺っておりますが、時代の変化に伴う経営への不安は、私も皆様と同様に感じております。立志塾に参加したきっかけも、まさにその不安を少しでも軽減し、時代の流れにどう向き合うべきかを模索するためです。皆様と共に仲間として1年間を過ごし、不安を乗り越え、素晴らしいひたち立志塾の卒業生となれるよう努めてまいりたいと考えております。

新規塾生の皆様からは、それぞれの背景や課題、目標が明確に語られ、熱意が感じられる自己紹介でした。
事業の方向性に悩む声、社会課題への取り組み、肩書きのない挑戦、事業承継の決意など、それぞれ課題を持ちながらも、学びと成長への意欲が共通しており、今後の活動が楽しみです。
ひたち立志塾では、それぞれの課題に向き合い、共に成長できることを期待しています。

最初の気づきは塾生のパネルディスカッションから得ることができました

パネルディスカッションでは、「社長の人生知ってるか!」をテーマに4名のパネリストに登壇いただき、社長就任までの経緯やその後の歩み、人との出会い、経営者としての幸せとは何かについてお話しいただきました。

ファシリテーターからのパーソナリティに迫る質問に対しては、社長歴2ヶ月から29年という幅広い経験を持つパネリストたちが、率直かつ本音で答え、質疑応答も含めて多くの学びを得る機会となりました。

今回のパネルディスカッションでは、4人の経営者がそれぞれの「社長としての人生」を語り経営の現場で直面する課題や、社員との関係、組織づくりの工夫などについてお話いただき、実体験に基づく言葉には説得力がありました。また、関塾頭からは、「社長業は孤独だが自由がある」「悩んでいるのは自分だけではない」といった励ましの言葉があり、経営者同士の支え合いの場となるひたち立志塾の価値を改めて感じました。

【パネリスト】
株式会社ヒバラコーポレーション 代表取締役 小田倉さん(1期生)社長歴29年
錦正工業株式会社 代表取締役 永森さん(6期生)社長歴20年
飯島プレス有限会社 代表取締役 飯島さん(11期生)社長歴3年
コロナ電気株式会社 代表取締役 柳生さん(4期生)社長歴2ヶ月

【ファシリテーター】
315心の相談室 代表 榎室さん(第15期生)

最後に、関塾頭による講話があり、ご自身のこれまでの人生の歩みを通じて、「人生をいかに経営していくか」という視点からお話いただきました。

人生を重ねていく中で、様々な逆境がありながらも乗り切ったこと、世代間との付き合いが多く良い仕事を続けられているといったお話は、塾生にとって参考になるお話しだったと思います。

「人生をいかに経営していくか」ということは、”自分をコントロールする”ということです。
このキーワードは、参加している塾生ならずとも心に響く教えだったと感じました。

17期生の活動は、6/26に開催するガイダンスから本格的に動き出します。
17期生の塾生たちが、この1年間でどんな気づきを得て、自身がどう成長したかを感じ取るのか、3月の報告会を楽しみにしています!

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